新生村 ~その7 古田P/D~ - アナ速 ~FF14ダメ!ゼッタイ!~
2017/07/23

新生村 ~その7 古田P/D~

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私達が宿泊することとになる部屋間取り及び家具の配置は簡単に説明するとこんな感じだ。

部屋の前後にベッドが合計8台、テーブルが2つ。以上。
この上なくシンプルかつ断捨離精神に溢れた部屋と言える。
幸運な事に教室の後ろ側が私達三人に割り当てられた部屋なので元々ロッカーとして使われていたであろう無数の収納がこちら側にだけある。

舞さんにいろいろと話しかけられながら心美がやりずらそうにいろいろとロッカーに入れていっている。すでに10以上のロッカーに何らかのモノが収納されているところを見ると心美の荷物がいかに大げさなのか再確認する。

なんかスタンガンとかトンファーみたいなのも見えたけどあれなんだろう。
護身用かな?まぁあまり気にしない事にしておく。そんなことを言い出したら心美が持ってきたものが明らかになるにつれていちいちツッコまなくてはいけない。フック付きロープとか懐中電灯まで出てきたんですが。なんだろ登山でもするつもりだったのかな。

私は面倒なので着替えとかよく使いそうなものだけ適当にロッカーに入れて後はロッカーの上にリュックを置いて荷物整理は終わりにする。

瑠衣は初手でロッカーにまるごと荷物を放り込んだ後にまっすぐ佐伯さんのもとに向かった後、珍しく楽しそうに佐伯さんと話している。

「なになに?私も混ぜ……」

会話に入ろうとして二人に近づくと佐伯さんのバッグについているラバーストラップと缶バッジが目に入る。ああこれ嵐のなんとかって人のラバーストラップだ。なんで知ってるかって?身近な人が全く同じのを以前バッグにつけていたから。
そしてそれだけで何故あまり愛想が良いとは言えない瑠衣がキラキラした目をして初対面の人と話しているのか理解してしまう。

瑠衣は見た目では全くそうは見えないが実はジャニオタである。
身長が170cmを超えていたり武術を習っていたりするが実はアイドルとか王子様にあこがれたりする乙女だったりする。
見た目が凛々しいので寄ってくる男が何故かどこかMっ気がある頼りない男ばかりなのだが当の本人はまだ見ぬ王子様を待ちわびている乙女なのだ。

そしてその王子様の趣味はTOKIOの城島さんだったりする。
何も言うまい。実はジャニオタじゃなくてオッサン好き疑惑とかもあるが何も言うまい。
以前恋愛対象の話をした時に「50代までかな」と瑠衣が当然のように答えたのも思い出す。
そして会話の邪魔もするまい。というか入れる気がしなかった。
とりあえず1人外に出てトイレに行くことにする。

ギシャシャシャキー、と金属がこすれる嫌な音がして全員の注目を集めてしまう。
会話の邪魔をするつもりは全く無かったが全員の視線を集めてしまったので一言言ってから出ることにする。

「あ、トイレ行ってくるね」

すると舞さんが答えてくれる。

「いってらー出て右だよ~。ただ文字ほとんど消えてるから気をつけてねー。」

ん?文字?なんのことだろ?
心美もついてくるようでいつのまにか横にいた。

二人して外に出て右側に少し進み一つ目の通路を曲がってすぐのところにトイレらしき入り口が目についた。

でもあれは……んん~?

近づいて見て舞さんが言ってた意味がわかる。
男子トイレ、女子トイレと書かれている文字が消えかかっている。
よーく見ると女子トイレと見えたのでそっちに入る。

なるほどこれ間違えて入っちゃう人いるかも、などと考える。
トイレの中は非常に古い作りだったが意外にも清掃が行き届いてるようでいわゆるトイレんの嫌な臭いはほとんどせず石鹸もちゃんと置かれていた。

そして二人でトイレを出ようとしたら入り口に男の人が立っていた。

「あ、ごめんこっち女子トイレ?あぶね!」

……スポーツマンっぽい体格のいい男性だった。
確かバスでも一緒だったので参加者の人だと思う。似てる人だったりしたらわからないけど。

「これ、書き直せばいいのにね。」

仮に間違えて入ったとしても責められないだろう。
心美は「そうだね」と軽く答える。


部屋に戻ると知らない女性が私達の部屋の前に立ち扉を開けようとしていた。

「あ、この部屋の人かな?これから参加者向けの説明会やるので一階の食堂までお願いします!」

メガネをかけた神経質そうな若い女性だった。
「あ、はいわかりました」と答えてから部屋に入る。

「どう?間違えて男子トイレ入ったりしてないよね?」

舞さんが冗談っぽく聞いてきたので「大丈夫ですよー。ただあれ間違えちゃいそうですね」と答える。

「あの、今から食堂に集まって欲しいって言われました。」

簡単に全員に伝言を済ませるとわかった、とかおっけー、とか軽く返事が返ってくる。

特に部屋ですることもないので鍵をかけて階段を降りて一階にあるらしい指定された食堂に移動することにする。でもどこにあるんだろ?と思っていたら舞さんが先導するように歩き出した。

「えーと反対側の階段下降りて右だったかな?」

舞さんが先行して私達を案内してくれる。

……でもなんだろうこの違和感は。

そう、さっきトイレに行くときも感じた。


ああ、そうだ。なんで舞さんはトイレや食堂の位置を知っているのだろう?


私達と同じバスにのっていた。そしてほんの数分先に部屋に入っただけのはずだ。
トイレは私達が部屋に来る前にすぐに行ったのなら理解できるけれどこの食堂の位置を確認する時間なんて無かったはずだ。何しろ今私達の部屋とは反対側の階段を降りてきたのだから。
気になったので聞いてみる。

「舞さんこのFCの事くわしいんですね。前にも来たことあるんですか?」

舞さんの返答はいたって普通だった。

「ん?あ、いや来たことわ、ないけどウェブサイトに写真いっぱいあったでしょ?あのへん見て予習したから大体の部屋の位置はわかるよ。」

なるほど。見た目と違って慎重な性格なのかもしれない。
なんだか口調が怪しかったのが気になるが特に気にしないことにする。


食堂のドアは開いていて中にはさっきのバスの中でいた人たちがいた。
軽く会釈をして入ると何人か知らない人もいる。
バスの中でもガイド役をしていた室伏さんがパン、と手を叩いて話しはじめる。

「さて、これで全員揃いましたね。それではこれから新生村体験ツアーの説明をこちらの古田P/Dから皆様に説明させていただきます。大丈夫ですよそんな重労働とかはないですから。宿泊の対価としていただくのはほんの少しだけの簡単な作業だけですのでご安心ください。」

笑顔で室伏さんが語る。
そして横にいた古田さん、確かウェブサイトに顔写真ものっていたこの新生の代表である。

「写真と全然違うね。」

心美が声をかけてくる。写真?あああの代表の人の見た目の事かな。
私も写真をチラ見はしたけれどどんな人だったかまではよく覚えていなかった。
心美は「フォトショ?でも……」とか1人で何かをつぶやき何やら考えている顔をしている。

今見ている古田さんは年齢40~50歳程の目つきの悪いどこか危険な雰囲気を漂わせている中年男性だった。正直良く覚えていないのでどう違うのかすらわからない。
若作りなのか髪を茶色に染めていたり服装や身につけているアクセサリーはまるで若者のようだが深いほうれい線やたるんだ顎などを見るに実年齢は決して若くないのが嫌でもわかってしまう。

するとその古田さんが部屋の中央に移動し話しはじめる。

「え~只今ご紹介に預かりました古田です。この新生のプロデューサーとディレクターをしています。日本語で言うと『管理』と『指導』をする責任者だと思ってもらえれば結構です。あ~もっとわかりやすい表現がありました。ようするにこの村の村長です。」


何が面白いのか1人で不気味ににやついている。


特に根拠があるわけじゃなかった。

でも私の今まで生きてきた中で培った勘が私にささやきかけてくる。


「この人は信用しちゃいけない」


古田さんはそんな私の警戒心に気づくことも無く更に話を続けた。
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コメント

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今日の記事更新多くて嬉しいですわ
でもあんまりは無理し過ぎないように気を付けてくださいな

ただでさえテンパって言う肥溜めから記事を作り出さなきゃいかんのですから

古田さんか、、、持病で骨折持ってそうなキャラクターだなぁー

不穏な空気になってきてて笑う

ふるたあああああとか叫んでそう

No title

きましたわー!!

あいさつだけなのに腹立つわ、吉田さん

No title

今の季節に相応しい、ホラーな内容だよなあ…
どう転ぶのか、怖さ半分で愉しんでる

No title

これ密室殺人みたいに一人ずつ殺されていくパターンじゃないですか先生!?

No title

舞さんもそうだけど心美の道具から不穏な空気しか感じない
洋ドラみたいになるならそれはそれで今後が楽しみ

No title

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