新生村 ~その14 星空と巨大ベッド~ - アナ速 ~FF14ダメ!ゼッタイ!~
2017/08/06

新生村 ~その14 星空と巨大ベッド~

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心美と一緒に浴場から外に出ると外は完全に暗くなっていた。
来た時は薄暗い程度だったのだが今はFCのある方向以外、輝いているのは星だけだった。

明日香「これ、凄いね」

二人で足を止めて星空に見入ってしまう。
普段は街の明かりで見えない星たちがまるで私たちに降り注ぐかのように空一面で輝いている。
これはそう、まるで……

心美「パチンコ台みたいだね。」

……今なんか心美が考えつく限り最悪な比喩をつぶやいた気がする。
ってかなんで女子高生が真っ先にその例えを思いつくのさ。
宝石箱をひっくり返したようなとか星が降り注いてくるとかそういうのじゃないの!?

でもそんな事を口に出して突っ込むともう星空がパチンコ台にしか見えなくなりそうなのでやめておく。

心美のことだからネットかなにかで遊んだ事あるのだろう。
私もパチンコ台自体は見たことある。

確かに目に痛いぐらいに光輝いていた気がする。




部屋に戻ると舞さん、佐伯さん、瑠衣がベッドでくつろいでいた。

瑠衣「おー戻ってきた!くっつけていいこれ?」

いきなり何のことだろうと思い瑠衣の指差す先を見ると私達のベッドがあった。
舞さんを見るとなんか面白いことを思いついたみたいな顔になっている。

何をしたいのかはわかった。

明日香「もしかしてベッド真ん中に集めておっきいベッド作るの?」
瑠衣「そうそう!楽しそうだろ?」

特に異論はない。ベッドは木製でそれなりに重量はあるだろうが動かせるだろう。
心美はどうだろう、と思い見てみると「どちらでも」みたいな顔だった。
瑠衣も心美の表情ですべてが解る超能力の持ち主なので心美には聞かずに言う。

瑠衣「よし!じゃあ動かしますか明日香そっち持って。」
明日香「うんおっけー、って重い!」

訂正。ベッドは予想外に重かった。瑠衣はとても軽そうに片側を持ち上げているが。
私の様子を見た心美が手を貸してくれる。
持ち上げたまま部屋の中央に全部くっつけて大きなベッドになるように配置する。

数分後、8台のベッドを使った巨大ベッドが完成した。

「おーいいねこれ。くつろげる!」

さっそく舞さんが出来上がった巨大ベッドの上でゴロゴロしていた。
佐伯さんは早くも落ち着いて本を読み出していた。
心美は舞さんと一緒にローリングしていた。どうやら舞さんにはなついているようだ。

私はベッドに座ってコンセントにドライヤーを繋いで髪を乾かす。
よく考えたらドライヤーぐらい誰か持ってくるだろうしいらなかったかな?とも思う。



髪を乾かしいろいろ整理などして再びベッドに落ち着く。
スマホを見たら時間は20:30だった。
部屋にテレビがあるわけでも無くスマホはwifiも4Gの電波も拾っていない。
もうすぐ外出禁止時間になるしそもそも外に出るような用事も無い。
一階にあるらしい談話室に行こうかと思ったがなんとなくそのままお話をしていた。

明日は朝6時に起きる事。
舞さんと佐伯さんは民俗学の研究とかでここに来たらしい事。
本を読んでいた佐伯さんが舞さんに話をふられて答える。

佐伯「そうだね。例えば民話とか伝承、伝説って大体元になった現実の出来事があったりするの。そういうのを調べたりすること。」

「そうそう。この村の場合は二子山だね。確かに記録に残っているだけでも山近辺で失踪した人の記録が出てくる。この失踪のことを鉱夫の呪いだとか、花がどうのとか、大昔の落ち武者がどうのとか好き勝手言ってるけど多分そういう話が生まれた原因があるんじゃない?って話。」

佐伯さんが続ける。

佐伯「文化とか風習、村の人の考え方なんかも理由も無く定まったりするわけじゃないってことだよね。必ず原因や理由があったりするの」


逆に私たちはこんなことを聞かれた。

「三人仲いいのはわかるけど瑠衣ちゃんと心美ちゃんって結構なんつーか遠いタイプじゃない?明日香ちゃん経由で知り合ったの?」

なるほど確かに一見すると性格は正反対に近くとことんかっこいい美人の瑠衣ととことんカワイイ小動物系の心美では全然違う。
凡人である私を中心にして結びついたと考えるのは決して突飛な思考ではないだろう。

でも実は先に仲良くなったのは瑠衣と心美の二人だったりする。
そのきっかけになった出来事も私はもちろん知っていた。
でもそれは私が話すべきじゃない。だって瑠衣と心美の思い出なんだから。
この質問に瑠衣はこう答えた。

瑠衣「私は心美が好き。心美は私が好き。それでいいんじゃないすか?」


瑠衣らしい率直で嘘がない解答だった。
確かにそうかもしれない。互いが好きなら性格や容姿の違いはどうでもいいのかもしれない。
心美はあまりにもストレートな言葉に驚きつつ顔を赤くしていた。
うん、たしかにあそこまでストレートに言われたら私でも恥ずかしいかもしれない。


そしてここで悲しいお知らせがある。
私はこのへんで完全に寝てしまった。

瑠衣が心美とのエピソードを話したかもしれないしもしかしたら心美も私の知らない瑠衣とのエピソードでも話したのかもしれない。



だが私が実際に行われた会話を知ることは無かった。
なにしろ次に私が目を覚ましたのは朝の5時だったのだから。




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