人魚姫 - アナ速 ~FF14ダメ!ゼッタイ!~
2017/08/09

人魚姫

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とある海に人魚が住んでいました。

彼女たちは元々は人間だったのですが先祖がなんらかの悪いことをしたらしく水の中でしか暮らせない呪いをかけられてしまった一族でした。

「水の中から完全に出ると消滅する」


これが彼女たち人魚一族にかけられた呪いでした。


その中の一人の人魚「サーシャ」が15歳になったある日、台風の暴風雨に巻き込まれて浸水、沈没したらしい船を見つけます。

ほとんどの乗組員は水死していましたがまだ息のある人間を見つけます。

それはとてもかっこいいとある国の王子様でした。

海から出ることは出来ないので浜辺近くの岩礁まで王子を運びサーシャが海へと戻ろうとするときに目を覚ましました。


「君が助けてくれたのかい?あ、待って!」


人魚はなんだか恥ずかしくなって逃げてしまいました。

何しろ人間ではありません。下半身が魚類の人類など気持ち悪くてきっと怖がられてしまうからです。



ですが人魚は王子の事を忘れられず数日後またその岩礁を訪れます。


すると驚いたことに王子様がそこにいました。

驚いてまた逃げようとする人魚に王子が声をかけます。

「まって!君が人間じゃないのはわかっている!ただ一言お礼をさせてくれ!」


こうして二人は恋に落ちました。




数年の間王子と人魚は満潮の時間に毎日のように逢瀬を重ねます。
ですが人間と人魚と言う種族の違い、そして水から完全に出ると消えてしまう呪いもあります。

人魚はある日決意してこう王子に告げます。

「王子様、今日で会うのは終わりにしましょう。いかにお互いを愛していても私たちは結ばれることは……幸せになることはできないのです。それならせめてあなただけでも……どうか人間の女性と幸せになってください。」

もちろん本心ではありませんでした。でも王子のためにこうするのが良いと思ったのです。
泣きそうな自分を抑えてサーシャは言いました。

すると王子は笑顔でこう答えます。

「私も今日君に言いたいことがあるんだ。私の妻になってくれ。」

人魚は予想外の言葉に驚きます。そして怒ります。

「あなたは何を言ってるのですか?私の話を聞いていましたが!?」

王子は答えます。

「聞いていたよ。それでも私にとって妻となって欲しい女性は君だけなんだ。だから結婚して欲しい。いろいろ問題はあるけどそれは後で考えよう!」


こうして二人は夫婦になりました。






さて、このころの人間の寿命はせいぜい50年でした。
人魚の寿命は500年以上です。
王子は王となり、そして人魚と比べるとあまりにも短い人生の終わりを迎えようとしていました。

不治の病に侵された王は立ち上がる事も出来ずベッドで海にいる妻の名を呼びます。

「ああ、サーシャ。最後に一目お前に会いたい。」

すると子供の頃より王に仕えている老執事が何やら妙な事を言い出します。

「お会いできますよ。すぐに。」

執事が合図をし護衛の兵士がそっとドアを開きます。
するとそこには愛する妻サーシャの姿がありました。幻ではありません。

そしてその意味がわからない王でもありませんでした。

「何をしているんだサーシャ!今すぐ海に戻れ!」


サーシャは答えます。


「手遅れです。ほらみてくださいすでに呪いで私の身体は消えつつありますわ。」


何故か楽しそうに笑うサーシャ。歩くことは出来ないので車椅子で運ばれてきたようだ。

そして続けます。


「人魚は人よりずっと長く生きることが出来ます。ですがあなたのいない人生など私にとって価値はありません。だからあなたと共に最後を迎えさせてください。」






二人は残された僅かな命を使って今まで出来なかった事をします。
ワインを飲み、付き人の力を借りてダンスをし、楽団の奏でる音楽を聞き、美しい庭園を散歩します。

先に終わりが訪れたのはサーシャの方でした。

運命を受け入れたサーシャは最後にこう言い残して消滅しました。

「愛してます。生まれ変わってもまたあなたを愛します。」

王は微かに微笑んでサーシャの声に答えました。
そして王も彼女の後を追うように息を引き取ったそうです。


何故神が、もしくは悪魔が人魚に水から出ると消えてしまう呪いをかけたのか。
それはもしかしたら人魚のためだったのかもしれません。

水から出なければ人魚と人間は出会うことなどないのですから。
こうして出会ってしまった二人は共に死ぬことを選びました。
こうなることを呪いをかけた何かは知っていたのかもしれません。







この話を伝え聞いた聞いた人魚界の女王は深く悲しみこう宣言します。

「呪いは解けませんが私達海の生きものが水から出たら光き玉へと変化するように魔法をかけておきます。これですぐには消滅しなくなるでしょう。光き玉でいる間は消えるような事はありません。ただ気をつけてください。この魔法はいちど水に戻ると消えてしまいます。」



こうしてハイデリンでは魚は釣り上げられると光き玉になり
水槽から魚を取り出すと消滅するようになったのでした。



終わり





















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コメント

非公開コメント

最初順当に切ないはなしじゃねーかって思わせといてからの落ちが無情すぎる

人魚界の女王ステーキすきそうやな、ところで海水大丈夫な蛙っているんですかね?

No title

このシリーズ面白すぎるから続けてほしいわw

No title

まさか裏設定が流出したのです?!

No title

こんなんでいいなら適当に更新出来るわw
元ネタあるから書くのにそんな時間かからない。
ただ、昔話の元ネタが付きたら終わりそうだけど。

No title

4行目でもう草

神「王子と人魚の肉体は滅びましたが魂はタスクに入ってます」

No title

上手い!

消えて…しまいます……

(´・ω・`)なーんだ光き玉ってそういうことだったのかー
(´・ω・`)それならしかたがないなーしかたなさすぎるなー(棒)

No title

ええはなしやー


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