エオルゼアの春 ~ララカスの仲間探し~ - アナ速 ~FF14ダメ!ゼッタイ!~
2017/04/14

エオルゼアの春 ~ララカスの仲間探し~

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『そのうち戻ってくるね』
『ちょっと休息だ』
『また今度帰ってくる』


そう言って一人一人いなくなってついに自分1人だけになってから二度目の春が来ました。

「じゃあ行ってくるねシーラン」

今となってはただ一人……一匹の友達の魚に挨拶をして出かけます。
外に出すと消えてしまうので連れては行けませんがこのままにしておいても死ぬことはありません。

皆戻ってくると言って出ていったのです。
きっと何か戻れなくなった理由があるに違いありません。
それに、いくら待っても誰も帰ってこないのなら仕方ありません。

ララフェルのララカスは自分で旅に出て探しに行くことにしました。


最初に出会った人たちに聞きます。
「すいません友達を探しています。ちょっと聞いていいですか?」


問いかけに答えてくれる人はいません。
なんか無愛想で怖い人たちだな、と思いながらも先に進みます。

次に大きな街でいなくなった友達の事を聞きます。

「さあねぇ聞いたことないわ」
「知らねえよあっち行きな」
「はっ、どっかでお前のことなんか忘れて楽しくやってるよ」
「もっと静かな声でしゃべれ通報すんぞ?ドラクエじゃねーんだよ」

次はもっと大きなお城で聞いてみます。

「失せなララカス」
「ここはお前が入って良い場所ではない去れ」
「周りに聞こえるように声を出すな殺すぞPSO2じゃねーんだよ」
「オレサマオマエマルカジリ」

雨が降ってきました。服も荷物も濡れてきて冷たいです。
このままだと風邪をひいてしまうかもしれないけどなんだか疲れ切ってしまい動く気がしません。

あちこちを探し回ってララカスはずっと考えないようにしていた事を考えてしまいます。
ああ、皆僕に嘘をついたんだ、戻ってくるつもりなんて無かったんだって。

「……もうどうでもいいや。」

雨に濡れるがまま道に横たわるララカス。
目を閉じればおっきなルガディンのハゲさんの声が今にも聞こえて来るような気がします。

『おいララカスなにやってんだ。そんなところで寝てると風邪ひくぞ!がっはっは!』

ふと豪快な笑いが聞こえたような気がして目を開けてあわてて飛び起きます。

「ハゲさん!?」

でも周りには誰もいませんでした。やっぱりララカスは1人でした。
近くには人がいっぱい集まっているというのにララカスは一人です。

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「……帰ろう。」

諦めて唯一の友人のシーランの元に帰ろうとしたララカスは遠くに明かりのようなものを見つけます。


「あれ、なんだろう?」

近くに寄ってみることにします。
何かのお祭りでしょうか?皆光るマウントに乗って円になって集まっているようです。
だが数が足りないのか円は半分も完成していません。
食べかけのドーナッツみたいなだらしない半円のようなものが出来ているだけです。
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ララカスに気づいたアウラの女性が話しかけてきます。

「君も1人なのかい?」

……この人も1人なんだ。なんだか仲間を見つけたような気がして嬉しくなります。
そして寂しかったのもあったのでしょう、自分がしてきた旅のことを話し、皆嘘つきだった!とついかつての仲間のことを愚痴ってしまいます。
でもその人はララカスにこういいました。

「違うよ。それは優しいから嘘をついたんだよ。だって二度と戻ってこないなんていったら君は耐えられたかい?」

……そうかもしれない。いつか戻ってくるって思ってたから今まで耐えられたのかもしれない。


「人との関係も時間と共に入れ替わるんだよ。そう、風みたいにね。」

……そうだね。いなくなった人と同じぐらい友達作ればいいんだよね。
ララカスは久しぶりに笑顔になります。


「だからまずは私と友達になろう!FCも私が入ればほら、人数倍だよ?」

ララカスは皆と別れてからはじめての友達が出来ました。



……相変わらず1人で住むには広すぎる広いハウスです。
以前ここで一緒に暮らした人はもう戻ってこないでしょう。

でも、聞いて。昨日また1人新しい友達ができたんだよ!
だからもう心配しないでね。

ララカスは皆にお別れを言うことにします。
本当はどこかでもう戻ってこないって気づいていたのに。
言えなかった言葉を。

ありがとう、さようなら皆。


大好きだったよ。

僕は一人でもエオルゼアでやっていけてるよ。
みんなもどこかで元気でやっているといいな。

終わりゆく世界でも、人が少なくても、身を寄せ合えば暖かいから。


カラーン!と誰かがドアを開ける音が聞こえます。
昨日僕のFCに入ってくれたアウラさんかな?ララカスははーい!と嬉しそうに駆け出していくのでした。


『そのうち戻ってくるね』
『ちょっと休息だ』
『また今度帰ってくる』


そう言って一人一人いなくなってついに自分1人だけになってから二度目の春が来ました。

もういなくなった人を探しには行きません。
ありがとう、みんな。やっと皆から卒業できたよ。

ありがとう。
















……後日カンパニーチェストを調べるとかつての仲間が残してくれたギルも思い出の品も大事な蓄えも全部そのアウラにもって行かれているのに気づきました。
犯人は彼女以外にありえません。だってたった2人しかいないのですから!

ララカスは裏切られたショックで以前よりも落ち込みますがここでようやく気づきます。
「他人を信じた俺がバカだったんだ」

こうしてララカスは自分以外誰も信じることはなくなり信じられるのは自分だけ、
良い人間は皆いなくなったというエオルゼアという世界の真実にたどり着けました。

めでたしめでたし。




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コメント

非公開コメント

アウラはとっとと仲間たちを追って行け、資産ごときに縛られるなって言いたかったんだよ・・・

Re: タイトルなし

> アウラはとっとと仲間たちを追って行け、資産ごときに縛られるなって言いたかったんだよ・・・

そこを読み取るとは流石ですね。
そうなんです。何時までもFCハウスに縛られてるララカスを解放してあげたんです。

救ってあげたんですよ。泥棒じゃないですすくったんです。

圧倒的ハッピーエンドだな

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読んでてゾクゾクきたわぁ…
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