アウラの春 ~残されてゆくもの~ - アナ速 ~FF14ダメ!ゼッタイ!~
2017/04/15

アウラの春 ~残されてゆくもの~

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私はそのララフェルを知っていた。
今の姿とは違うので向こうは気付いてないようだが二年ほど前に少し関わっている。

私はそのララフェルが話す男の事を知っていた。
不器用なナイトでいろいろ失敗しては豪快に笑っていた変な奴だった。

そのララフェルは今のこの世界ではとても生きていけるとは思えない今時見かけることが無い純粋な奴だった。
聞けばずっと帰りを待っていて二年間特に何もしていなかったようだ。
なるほど。だからそんな異常なままで生きてこられたのか。

この世界で善人であること、善人であることを知られるほどほど危険なことはない。
つけいられる欠点でしか無く、傷をさらけ出して生きているようなものなのだから。

だって、ほら現にそのララフェルはこうしてすべてを奪われてしまったのだから。

それなりの大金におそらくは当人たちにしか価値がわからないようなものが多数。
その失われた暖かさに甘えているのが許せなかった。だから奪った。

私にはそれが過去という牢獄に縛り付けている呪いのアイテムにしか見えなかった。


……バカが2人揃うとこうなるのか。

私は頭の悪い2人にちょっとだけ手を貸すことにする。
もしルガディンが覚えていればきっと迎えに来るだろう。
忘れていればあのララフェルはこれからもあそこに残るだろう。


どうなるかはわからない。そこから先は私の関与する事ではない。


……日々世界が終わっていくと感じる。

周りから親しい人間が消え失せて不気味な人形のような何かが増殖し見た目の人口だけを維持している。街には人増えてるな、最近人増えてる、とうわごとのように繰り返す狂人まで現れている。

お前はなぜ残っているのかって?


かつて世界新生を夢見たんだ。そして一瞬だけどその夢は現実になって確かに夢の中にいた。
その夢に抱かれたまま一緒に沈むのも悪くないんじゃないか?
もっと違う未来もあったかもしれない。今はそんなことを考えても虚しいだけ。
それに終わりゆく世界ってのもなんだか破滅的で悪くない。

でもこんなバカは私独りでいい。

帰らない人を待つのは私独りでいい。



ふとチェックすると「hage san」のユーザー名が明るく点灯しているのが目に入る。

どうやら運命はあの男に再びエオルゼア入りさせることを選んだようだ。

さて。何を伝えようか。
なんとなくそれほど多くのことは言わなくて良いような気がした。
だから私はこれだけ言うことにする。

「走れ」


走れ。走れ。走れ。

お前を待っている人がいるのだから。

不器用なお前に出来ることはそう多くはないだろ?

でも走ることなら出来るはず。

だから走れ


あのバカのところまで走れ


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コメント

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マジでアウラさんいい人だったの・・・ちょっと泣けたじゃないですかー

Re: タイトルなし

> 無料キャンペーンをテーマに3つの視点で書いてみました。
モドラナイカの現場ではこんなことが起こってるのかな、と。

こんなんないてまうやろ
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